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Creamの読書日記です。
一応それぞれ、あらすじらしきモノも書いてあります。
つらつらと感想を書いていくのでネタバレ注意!
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詩羽のいる街
評価:
山本 弘
角川グループパブリッシング
¥ 1,890
(2008-09-25)
幸せを創る女性、詩羽。
家もお金も持たず、「他人に親切すること」を天職とする彼女は人と人を結びつけ、奇跡を起こす。

ある日突然、僕は彼女に声をかけられた。
 「ねえ、これからデートしない?」
この1日が僕の人生を変えたんだ。

詩羽が引き合わせた人々の歯車が噛み合い、回り、広がり……
…そして、奇跡が起こる。



最初は徒花スクモさんの絵に惹かれて手に取った本でした。
読んでみるとかなり面白い。しかも好み。

詩羽を触媒とする人々の話が断片的につながっていきます。異なる目線から紡がれる連続短編、という形態。
書き方も良い感じで論理ぽくてなかなか楽しい。
所々、実在の小説などを織りこんでいて、元ネタを探すのもまた楽しめました。
結局、詩羽の正体?が明かされないのも良いです。

ちょっと不思議な日常が好きな方、オススメです。
| 読書日記 | comments(13) |
百瀬、こっちを向いて。
評価:
中田 永一
祥伝社
¥ 1,470
(2008-05-10)
僕は(自称)人間レベル2。地味で暗い、クラスの底辺のような存在。
当然モテるわけもなく、女子なんて縁の無い存在だったのに…
ある日、幼なじみの瞬兄ちゃん(人間レベル90)に頼まれてしまった。
彼の浮気相手、百瀬と恋人のフリをしてくれ…と。

野良猫みたいな瞳の女の子だった。
タイプは正反対。話の趣味も合わない。
しかし、嘘の恋愛関係を続けるうちにだんだん心惹かれていく。



胸がキュンとする青春恋愛短編集。
4編すべて、登場人物が愛しくなります。

シンプルな装丁に惹かれ、手に取ったのですが思いっきり好みでした。
日常の中のちょっとした変化。大きな変化。
それが綺麗につづられていて、読み終わる度に笑みと共に小さく吐息が漏れます。
| 読書日記 | comments(0) |
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet
実弾を撃ちたかった少女、山田なぎさ。
砂糖菓子の弾丸を撃ちまくった少女、海野藻屑。

都会から来た綺麗な転校生、藻屑は自分を人魚の姫だと言った。
十月三日までに友達を見つけて、卵を産むためにまた海に戻るのだと。
なぎさは実弾のみを見て、無視していたはずなのに何故かまとわりつかれることになる。
働く母の代わりに家事をこなし、美しい引きこもりの兄、友彦を養うために自衛隊入隊を決めていたのに…
藻屑に砂糖菓子の弾丸を撃たれ、なぎさも次第に砂糖まみれになっていく。

少しずつわかっていく嘘だらけの藻屑の真実。
有名な父、海野雅愛からの虐待。
そして、十月三日。藻屑は最愛の父によって殺された…



十月三日、山を登るなぎさと、藻屑の転校からの回想。
交互に進み、次第に2つは近づき、真実が明らかになります。

藻屑と出会い、別れ、なぎさは何かが変わっていきます。
友彦も引きこもりをやめ、なぎさに代わるように自衛隊で実弾を撃ち始めます。

脇役の先生も良いキャラです。
なぎさを高校に進学させようとしたり、藻屑を虐待から救おうとしたり。
それは成功したり、失敗したりするけれど、その姿がとても好きです。
特に「お前が兄貴から実弾を奪っているんだ」という台詞は胸にくるものがあります。


それは確かに青春で、だけどどす黒くて…
「青春暗黒小説」という言葉がピッタリだと思いました。
| 読書日記 | comments(0) |
アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)
2年前の物語。その終結に巻き込まれた椎名。
きっかけはボブ・ディランの「風に吹かれて」だった。

ペットショップ店員の琴美が主人公の2年前。
アパートに越してきた大学1年の椎名が主人公の現在。
同時進行の物語は妙な気持ちになりつつも、最後はストンと胸に落ちてきます。

2年前。
ブータン人のドルジと同棲している琴美は元カレで女たらしの河崎に会う。何故だか河崎がドルジに日本語を教えることに。
その頃、3人の住む街で起きていた動物虐殺事件。
偶然、琴美とドルジはその犯人に遭遇し、ターゲットにされてしまう。

現在。
親元を離れ、アパートで一人暮らしを始めた椎名はご近所へのあいさつに向かう。
隣人の河崎は妙に馴れ馴れしく、書店強盗を持ちかけてきた。
流されて、共犯になった椎名は「風に吹かれて」を口ずさみながら、裏口を見張る。

そして、少しずつ解かれていく真実。


何と言うわけでもなく、心が柔らかくなる1冊だと思います。
ちゃんと緊張する山場がありつつも、ほわんとした印象でした。
映画もあるらしいので観てみたいですね。
| 読書日記 | comments(1) |
怪盗クイーン、仮面舞踏会にて―ピラミッドキャップの謎前編 (講談社青い鳥文庫 174-21)
謝肉祭の夜。あべこべ城のピラミッドキャップを巡り、怪盗クイーン、皇帝、探偵卿、ホテルベルリンが仮面舞踏会に集う。

自由奔放だけど超一流の怪盗、クイーン。
苦労性のパートナー、ジョーカー。
世界最高の人工知能、RD。

今回の獲物は難攻不落の城に守られた「怪盗殺し」ピラミッドキャップ。
なんとクイーンの師匠である伝説の大怪盗、皇帝も失敗したという。
その上、皇帝と手を結んだ探偵卿、皇帝を狙うホテルベルリンが行く手を阻む。
クイーンは華麗にピラミッドキャップを盗むことが出来るのか…


はやみねさんが好きなので新作が出る度にわくわくします。
前に登場したヤウズ、ヴォルフが出てきて、なんだか懐かしい感じ。
ヤウズはジョーカーに会ったせいか、皇帝に使い走られているせいか、丸くなりましたね。
やっぱり仙太郎やヤウズみたいなのは特に好きです。
あと今回、恋愛要素多めだった気がするのは…気のせいでしょうか?

後編に続いてるので早く読みたいです!
消えたモーリッツ教授、エレオノーレの復讐など、行方が楽しみな限り。
次は何が待ち受けているのやら…
| 読書日記 | comments(0) |
星へ落ちる
評価:
金原 ひとみ
集英社
¥ 1,155
(2007-12)
愛によって、落ちていく人達の話。

彼と浮気し、前の男の家を出て、ついには彼と暮らし始めたのに不安が募る私。
彼が女と浮気していることを知り、自殺しようとする僕。
彼女が突然家を出て行き、必死に戻ってきてもらおうとする俺。

私、僕、俺は各々愛するあまり、不安定になっていきます。

愛する人を中心に回る世界。
その人のためなら、
その人と共にいるためなら、
その人の気をひくためなら、何でもする。

それも一種の幸せなのかもしれませんね。


5編で1冊の物語。
登場人物の名前は全く出てきません。プロフィールも最低限のみ。
全ての発端とも言える「彼」は語り部にもならず、特に謎の人です。
だからこそ、魅力的な人に見えるのかもしれません。
狂っているような執着なのに、恐怖すら抱くほどなのに。

初めて金原ひとみさんの小説を読みましたが好みかもしれません。
ドロドロなのに、さらりとした感じとか。
真っ赤な装丁も印象的です。
薄いのですぐに読めます。

オススメですが、好みは分かれるかと。
こういう恋愛小説は苦手な人は苦手だと思います。
好きな人は是非。
| 読書日記 | comments(0) |
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